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概要
目次
背景
- スケーラブルな組織を構築するには、適切な権限委譲が不可欠です。
- 効果的な権限委譲を実現するためには、役割(責任と権限)を明確に定義することが必要です。
- 各メンバーが自身の役割(責任と権限)を十分に理解し、自主的・効率的・効果的に業務を遂行できる状態を目指します。
目的
- 役割(責任と権限)の明確化による、組織全体の成果の最大化
- 意思決定の迅速化
- 不要なプロセスの削減
- チームの自主性の向上
- 委任者の業務への集中を可能にする
- チャレンジしやすい環境の創出
- 許可された行動の明確化による取り組みやすさの向上
- メンバーのスキルアップの促進
ロール
- ロールとは、SocialDogで果たすべき役割を定義したものです。
- 各メンバーにロールを割り当てます。
- 必要に応じて、一人のメンバーに複数のロールを割り当てることもあります。
権限
- 権限とは、会社のリソース(ヒト・モノ・カネ・情報)に対して行える操作や意思決定の範囲を定めるものです。
- 権限はロールに紐づきます。
- 権限委譲とは、委任者が持つ権限を受任者に委譲することです。
- すべての仕事は権限委譲から始まります。
- 権限は最上位( )のロールから、移譲されていきます。
- 「稟議要否」プロパティが「必要」となっている権限の行使には稟議が必要です。
- 詳細: 稟議ガイドライン
デリゲーションレベル
- それぞれの権限に「デリゲーションレベル」があります。
- デリゲーションレベルとは、権限委譲の程度を示すもので、「委任者が受任者に仕事を依頼する際、受任者がどの程度の裁量を持って進めてよいか」を定義するものです。
- デリゲーションレベルが上がるにつれて、それに伴う責任も増大します。
- デリゲーションレベルの解釈は人によって異なりますが、当社では下記のように定義しています。
レベル | 受任者の決定権 | 事前相談 | 委任者への事後報告 | 説明 |
レベル1(命令される) | ❌ なし | ❌ なし | ✅ 必要 | 委任者がすべて決定し、受任者に命令する。全権限が委任者にあります。 |
レベル2(説得される) | ❌ なし | ❌ なし | ✅ 必要 | 委任者は受任者に理由や背景を説明し、説得します。 |
レベル3(相談される) | ❌ なし | ✅ あり
(委任者から) | ✅ 必要 | 委任者は受任者に対して最終決定の前に意見を求めます。 |
レベル4(合意する) | 🔼 あり
(両方の同意が必要) | ✅ あり | ✅ 必要 | 両者が合意をしてはじめて遂行します。委任者と受託者に同じ権限があります。 |
レベル5(助言される) | ✅ あり | ✅ あり
(受任者から) | ✅ 必要 | 受任者が提案し、委任者は気になる点などを指摘します。これは助言なので受任者はすべて聞き入れる必要はありません。 |
レベル6(報告する) | ✅ あり | ❌ なし | ✅ 必要 | 受任者は委任者に確認せずに実行できますが、実行後には委任者への報告が必要です。 |
レベル7(委任される) | ✅ あり | ❌ なし | ❌ 不要 | 委任者の確認なしに実施して良い権限です。委任者が尋ねたときのみ回答します。
※イレギュラーのない日常業務はこの権限がないと委任者がボトルネックになる場合があります。 |
- 決定権
- ある事柄について自らの判断で方針を決定できる権利を指します。
- 事前相談・事後報告
- 稟議が必要な項目は稟議で、そうでない項目はSlackやNotionなど任意の方法で報告します。
- 事前相談や事後報告が「不要」となっていることは、必要な場合にそれを行うことを禁止するものではありません。必要に応じて行っても問題ありません。
- 各レベルについて
- レベル1と7、2と6、3と5は対称的な関係にあります。
- レベル6について一般的な翻訳は「尋ねる」ですが、わかりやすさのため「報告する」としています。
- 「権限」は受任者のロールに紐づくため、受任者を主体とした表現にしています。
ロール・権限の確認
- ロールと権限はNotionデータベースで管理します。
- 下記で確認できます(社内のみアクセス可能)
- でも確認できます。
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ロール・権限の追加・削除・修正
- 必要に応じて追加・削除・修正し、その際に関係者に告知します。